「私の家には、数年前に大きな病気を患った80代の祖母がいるので、両親も通学については不安視しています。通学中の乗り換えで『なんば駅』を通るので、学校帰りに同じ帰路の友人とミナミでご飯を食べたりすることもある。そういうことを両親も知っているので、『お願いだから出歩かないで、すぐに帰宅して』と懇願してきます。
道頓堀や戎橋周辺には、マスクをせずに騒いでいる人も多い。アメリカ村では、マスクをせず、爆音で音楽をかけながら、密集してお酒を飲んでいる人たちも目撃しました。正直すごく怖かったので、寄り付かないようにしています。
大学も、一度対面にしてしまった手前、遠隔授業に戻しづらいのかもしれませんが、せめてオンラインと対面どちらか選べる権利がほしい。通学をすれば行き帰りで遊びたくなる学生も多いと思う。正直、今は家庭の状況もあり大学に行きたくないので、そういった学生のニーズにもしっかりと耳を傾けてほしいです」(Bさん)
こうした状況はもちろん大阪だけではないだろう。東京でも感染者数が過去最大を記録しており、全国で多くの学生たちが対面講義の継続に不安を抱き始めている。オンライン講義か対面講義か、大学側にも臨機応変な運営が求められている。