オンライン受付のみにしたのも、格安スマホに流れがちな若い世代を取り込むことで、将来的にも「dアカウントユーザー」を拡大していこうという戦略が見えてくる。
今回のドコモの発表により「20GB」のプランは月額2980円を軸とする競争となっていくだろう。
ただし、課題となるのは低容量プランの値下げだ。20GB以上通信しているユーザーは全体の11%ほどしかいないとされ、「10GBで十分」「5GBのプランを安くして欲しい」というユーザーは少なくない。自宅でWi-Fiがあるから5GBで十分という人にとっては、ドコモ、au、ソフトバンク系列で例えば「月額2000円以下」といった安いプランが出てくるかどうかのほうに関心があるだろう。ドコモの井伊基之社長は3日の会見で、既存プランの見直しについても言及。12月中にも改めて公表するといい、「データを使った分だけ料金を課す従量課金の良さを残した上で、お得感のある料金に見直していく」「平たく言えば、料金は下がる方向で考えています」と語った。
各社が低容量プランの見直しをするとなれば、格安SIM各社の生存競争にもつながってくる。通信料をめぐる戦いはこれからが本番となりそうだ。