米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が日本の商社株を買い増していたことが注目されましたが、あれだけの株の天才の行動を気にしても仕方ありません。日本人がアメリカ株を買うケースを考えればわかりますが、特定のセクターや企業を狙い撃ちすることはあまりないはずです。ダウ平均とかS&P500といった株価指数に連動するファンドだったり、せいぜいそれらの指数に採用されている有名銘柄を買う程度でしょう。外国人投資家が日本株を買うケースもほとんど同じで、特定のセクターや企業が特に上がるのではないかといった見方をする必要はありません。
日本を含め、世界の市場はいま「官製相場」です。中央銀行が大量の資金を供給して株価を支えている。つまり「コロナ・バブル」であることは明白ですが、だからこそ、コロナが収束して経済が正常化し、中央銀行が「もう大丈夫だろう」と輪転機を止めるまで、このバブルは終わらないのではないでしょうか。FRBは2023年まで金融緩和を継続する方針を打ち出していますから、少なくともあと2~3年は続くと見ています。
だから、ここまでの株価上昇よりも、これからの上昇のほうが大きいと予測できます。各国政府はコロナ対策のために人為的に経済活動を止めましたから、ここからは資産インフレを起こしてでも景気回復を進めなければならない。まだまだ上昇余地はあるでしょう。