長年連れ添った妻が離婚を望む理由は様々だ。
「目立つのは『経済観念の違い』と『夫の浮気』。特にバブルを経験した今の50~60代で、浪費や浮気の癖がある男性は危ない。本人は自覚していなくてもモラハラ傾向があり、妻が“尊重されていない”と感じている場合、女性は熟年離婚に傾いていく。『夫の親の介護が嫌』という妻も多い」(三松氏)
水面下で着々と進んでいるかもしれない妻の離婚準備に夫はどう立ち向かうべきか。
妻の「怒声」は何の“サイン”?
予期せぬ離婚通告に動転してしまうと事態は悪化するばかりだ。
「まず夫は自分のプライドを封印して冷静になり、『反省』することが大切。そのうえで『僕も頭を冷やす期間がほしい』と提案して短期間のプチ別居を試みると、その間に夫の必要性に気づいた妻が申し出を取り下げることがあります」(三松氏)
フラクタル法律事務所代表の田村勇人弁護士は、「妻が怒っていたら逆に望みがある」と語る。
「怒っているのは、まだ夫に期待しているサイン。『本当にすまなかった』と歩み寄れば、修復のチャンスがあります」
※週刊ポスト2020年12月18日号