IT企業に勤める30代の男性・Bさんは、“第4のキャリア”として注目が集まる楽天モバイルを今年10月から利用しているが、このニュースに衝撃を受けたという。
「正直、アハモの発表を見て、乗り換えを早まったかな……と思うくらいショックで、ちょっと後悔しました。でも、料金は1年間タダなので、様子見にはいいかもしれません」(Bさん)
Bさんが契約している「Rakuten UN-LIMIT V」は、月額2980円で通信無制限。専用アプリを使用すれば通話し放題だ。料金はキャンペーン適用で1年間は無料。こちらも十分にオトクな料金プランだが、なぜ後悔しているのか。
「個人的には通信品質がまだまだな印象です。楽天モバイルは通信エリアが狭いので、東京でも地下では電波が途切れることもあります。通勤する時間帯の電車で動画をスムーズに見られなかったり、通話も専用アプリを使うのが面倒になってきました。とはいえ無制限は捨てがたい。乗り換えるのではなく、デュアルSIM対応スマホで楽天モバイルとアハモを併用できるならそれもアリかも」(Bさん)
一方で格安SIMを利用するユーザーからも、ドコモに“出戻り”することを決めた人もいる。人材派遣会社に勤務する20代の女性会社員・Cさんだ。学生時代からドコモを使っていたが、約2年前にLINEモバイルに乗り換えた。
プランは音声通話SIMで通信容量6GBを利用しており、月額2200円。最近まで10分電話かけ放題880円にも加入しており、月に3000円以上を支払っていたという。
「ドコモからLINEモバイルに乗り換えたとき、その安さに驚きました。でも、まさかドコモに出戻りしようと思う日が来るなんて……。LINEモバイルは昼や夕方ネットがものすごく遅くなることがあって、本当に辛かった。安いから我慢していましたが、ドコモの通信品質で2980円なら全然アリですよ。乗り換えようかなと思っています」
早くも、大手キャリアだけでなく格安SIM利用者からも期待が寄せられているアハモ。他のキャリアや格安SIMを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)各社が今後どう動くのか注目される。