SNSが広く普及したことで、スイーツの世界も“映える”ものが人気になる傾向にある。そしていま、注目を集めているスイーツが「フルーツ大福」だ。
フルーツを1個まるごと、あるいは大きめのカットフルーツを餅と餡で包んだ「フルーツ大福」。大阪の和菓子店「一心堂」や、岐阜や名古屋に店舗を持つ和菓子店「養老軒」などで、以前から販売されていたものだ。つまり、最近誕生したものではないが、半分に切ると餅と餡に包まれた果実の断面がインスタ映えするということで、人気が急上昇しているのだ。
名古屋に本店を構えるフルーツ大福の専門店「覚王山フルーツ大福 弁才天」が、今年8月に東京銀座に出店したことで、さらに注目されるようになった。同店は、11月には三軒茶屋にも出店し、12月以降も自由が丘や六本木などに出店予定で、今後も人気が高まりそうだ。
包んでいるフルーツの種類や大きさによって異なるが、フルーツ大福の価格は、1個400円程度から800円程度のものが多い。実際に、今回マネーポストの記者が「覚王山フルーツ大福 弁才天」三軒茶屋店で購入したものであれば、「キウイ」が550円、「温州みかん」が750円、「紅まどんな」が680円、「とちおとめ(小)」が480円だった。
フルーツを使ったケーキであればこれくらいの価格も珍しくないが、大福となると少々高く感じる人も多いかもしれない。普段から差し入れなどにフルーツ大福を購入しているという、飲食業界に詳しいフリーライター・小浦大生氏はこう話す。
「みかんやキウイなどが1個まるごと入っているものは、それなりに大きいのですが、いちごやマスカットなどのフルーツ大福は1粒大なのでそんなに大きくはありません。でも、高級ないちごはそれこそ1粒何百円とするし、チョコレートなんかでも1粒500円くらいするものもある。1個400円以上というのは高級ではあるけど、なくはない価格でしょう。ただ、差し入れでいろいろな種類を10個くらい選んで買うと、7000~8000円くらいになってしまうので、そうなると、ボリュームの割に値段にびっくりしてしまう人もいるかもしれません」