コーセー創業家・小林家からは2代目社長・小林禮次郎氏の長男で現社長の一俊氏、二男で専務の孝雄氏、三男で常務の正典氏が16~18位に並んだ。禮次郎氏を取材していた経済ジャーナリストの福田俊之氏がいう。
「主要子会社のアルビオンの経営トップも含め、ほとんどの重要ポストを一族が務める典型的な同族企業。コーセーには代々受け継がれている経営の掟として、『香り』『デザイン』『企画・宣伝』の3つは代表権を持つ者が決裁する『三大決裁』のルールがあります」
目を引くのは、「大塚姓」が3人いる点。
お家騒動に発展した「大塚家具」でも、“ポカリスエット”で知られる「大塚製薬」でもなく、「たのめ~る」のCMなどで有名なITサービス業・大塚商会社長・大塚裕司氏(120位)と2019年に亡くなった創業者で元会長・大塚実氏(121位)、系列会社サイオス取締役・大塚厚志氏(135位)だった。
※週刊ポスト2021年1月15・22日号