テーブルには、濃口と薄口の2種類の醤油、レモン汁、七味唐辛子が常備されている。また、おしぼりもあるが、紙ナプキンやティッシュペーパーはなかった。
ほどなくして、注文していた『さば文化干し定食』が席に届けられた。定食は、さば、ごはん、みそ汁、大根おろし、漬物というかなりシンプルな構成。みそ汁の具は油揚げで、お椀は大きめ。定食チェーンのみそ汁のなかでは、かなりのたっぷりサイズと言える。
そして実食。さばの文化干しは、しっかり脂が乗っていて、ジューシーさも十分。もちろん骨などもほとんどない。満足度の高い焼き魚である。皮の部分もちょうどいい感じに焼き上げられており、なんの遜色もなくそのまま食べられるのも嬉しいところだ。
焼き魚というと、“キレイに食べるのが難しい”、“上手に実を全部食べるのが苦手”という人もいるだろう。しかし、しんぱち食堂の『さば文化干し定食』については、そういった心配は感じられなかった。焼き魚に慣れていない人でも、何も気にせずすべてを食べればいいのだ。
ボリュームは、多すぎでも少なすぎでもなく、一般的な“定食”といった感じ。サイドメニューの小鉢を頼めば、ボリューム感も一気に増すだろう。
20種以上の豊富なメニューから選び放題
後日、再び同店に行き、今度は『さば文化干し定食』に並ぶ人気だという『サーモンハラス定食』(840円)を注文した。
ニョキッと細長いサーモンハラスが1本皿にのせられて運ばれてきた『サーモンハラス定食』。やはり、しっかりと脂が乗っていて、ジューシーな魅力をたっぷり味わえる。最初は皮から身を切り離しながら食べていたものの、序盤で面倒くさくなり皮ごとかぶりつくことに。すると、皮の部分の香ばしさがとてもおいしく、結局皮ごとすべて平らげてしまった。