定食チェーンの「やよい軒」が9月17日から、全店舗において“だし”の無料提供を開始した。この“だし”は、かつおからとった出汁で、ごはんにかけて“だし茶漬け”を楽しむことができる。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏が解説する。
「やよい軒のだしサービスは、今年の2月から一部の店舗で提供されていました。もともとごはんのおかわりが自由だということで、ごはんをアレンジして食べられる調味料への需要は高かったんです。無料のほうじ茶を使ってお茶漬けを作る熱烈なファンもいましたが、ついに“だし”という形で、オフィシャルで提供されるようになったというわけです」
やよい軒では、店内に炊飯器を設置し、セルフサービスで客自身がごはんのおかわりをすることが可能だった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大を受け、この6月からは全店舗において、自動でおかわりをよそってくれる“おかわりマシン”を導入している。“だし”はそのおかわりマシンの横にあるポットに入っている。
「やよい軒では、少量のごはんにだしをかける“だし茶漬け”の作り方を店内に掲示するなどして、新たな食べ方を提示しています」(小浦氏)
SNSをみると、すでにやよい軒のだし茶漬けを楽しんでいるネットユーザーたちが、様々な投稿をしている。〈あれは美味い……漬物との組み合わせ最高…〉、〈もちろん出汁自体が美味いし、漬物入れたり備え付けの唐辛子を少し入れても風味が変わって楽しめる〉などと、おかわり自由の漬物を活用する人が多いようだ。
また、〈サバの塩焼き定食食べたあとにサバ少し残しておいてお漬け物と一緒にだし茶漬けにした!〉、〈サンマ出汁茶漬けという可能性〉、〈やよい軒でシャケ定食頼んでダシ茶漬けにして食べてやったぜ!!〉など、焼き魚などのおかずをだし茶漬けにトッピングして楽しむのも人気となっている。