新型コロナウイルスの感染拡大によって、2020年2月末以降、多くのコンサートが延期や中止となった日本のエンタメ界。同年夏くらいからコンサートを再開するアーティストも出てきたが、冬の“第3波”襲来によって再び開催自粛の傾向が強まっている。
コンサートに行きたくても行けない──そんな状況にストレスを感じる音楽ファンも多いだろう。しかし、中には逆に「コンサートに行く機会が増えた」というケースもあるという。どういうことだろうか。
マスコミ業界で働く都内在住の40代男性・Mさんは、ハロー!プロジェクトの大ファンだ。約20年前くらいからハロプロにハマり、ここ10年くらいはハロプロの全グループのコンサートツアーに足繁く通うようになったという。
「去年までであれば、1つのグループがツアーを行ったら、少なくともそのうち1公演は観に行っていました。ハロプロ全体のコンサートの場合は、1回のツアーで2~3公演は行っていました。そのほかに、舞台があったら必ず観るし、カウントダウンコンサートや毎年春に開催される大規模イベント“ひなフェス”にも行っていました」(Mさん・以下同)
そんなMさんも、コロナの影響でハロプロのコンサートに行く機会が激減した……かと思いきや、意外とそうでもないというのだ。
「ハロプロは通常のコンサートはまだ再開していないし、各グループのツアーもまだです。でも、7月からメンバーたちがソロでJ-POPなどのバラード曲のカバーを歌う“コロナ禍仕様”の特別なコンサートが開催されていて、そのコンサートに何度も行っています」
モーニング娘。、アンジュルムなど5グループが所属している現在のハロー!プロジェクトでは、毎年各グループが年に1~2回のツアーを実施し、それとは別に夏と冬にハロプロ全体のコンサートツアー(通称ハロコン)を開催している。