コロナ禍で外出を控えるため、ネットスーパーを活用する人が増加している。節約アドバイザーでファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんは「お金が貯まる人ほどスーパーへ行く回数が少なく、ネットスーパーを活用している」と断言する。
「スーパーへ行くと、“トレジャーハンター”になって半額商品などお得なものを探しますが、賞味期限が短くなっていたり、安いからと買いすぎてしまったり、結局は使いきれずに無駄にしがちです。こまめにスーパーへ行く人ほど、この悪循環にはまりやすいんです。
週末にまとめ買いするという家庭でも、大型スーパーへ一家そろってレジャー感覚で出かけるという場合が多い。すると、各々が好きなものをかごに入れるため出費がかさみます。やりくり上手な人たちは、まとめ買いも必ずひとりで行きます。そして、まとめ買いの強いみかたがネットスーパーなのです」(丸山さん・以下同)
配送されるため車の維持費を節約できる
実店舗もネットスーパーも、商品の金額はほぼ変わらないうえに、クリックひとつで買い物できる手軽さのおかげで、家計の管理が楽になるという。
「実店舗では、欲しいものを探すときも、いらない商品を返却するときも、棚まで歩き回るため家に帰ったら疲れ果てていることが多い。ネットスーパーなら、お気に入りフォルダをつくることで買いものがしやすく、カート内の商品を自動計算してくれるので、予算の管理も一目瞭然です。まとめ買いしても商品は自宅まで配送してくれるため、残った体力と時間で作り置き調理などをやる余裕が生まれ、食品ロスを出さずに済みます。もちろん、ネットスーパーならエコバッグも必要ありません」
頻繁にスーパーへ通うことがなくなったため、通勤などで車を使わない家庭では、車を手放すケースもあるという。
「いざというときはカーシェアやレンタカーで充分。ガソリン代や車検費用など、車にかかる維持経費を削ることは大きな節約になります」