緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出の自粛が求められるなか、「出前」の需要は高まるばかりだ。
「店内飲食とは違って、飲み物を頼まなくていいし、消費税は軽減税率の8%が適用されるのでお得。ステイホームが続くなか、フードデリバリーを利用しない手はありません」(節約アドバイザー・丸山晴美さん)
東京都在住の主婦・片岡千鶴さん(仮名・38才)もこう話す。
「3度の食事を自分で料理するのは本当に面倒だし、外食に出られない分、“お店の料理を食べたい!”という欲求は増すばかり。年が明けてからというもの、デリバリーサービスを利用する機会が本当に増えました」
かつて、出前といえばチラシや雑誌などを見ながら直接お店に電話で注文すると、店員が自転車やバイク、車で配達をしてくれるのが一般的だった。しかし現在は、飲食店から委託された業者が、インターネットの総合窓口で注文を集め、受注、配達、決済を代行するというサービスが増えてきた。
フードデリバリーサービスと呼ばれるこの業界は戦国時代に突入している。『Uber Eats』『menu』『楽天デリバリー』など多くのサービスがしのぎを削るなか、飛躍的な成長を見せているのが『出前館』だ。
「で~、で~、出前館~、出前がスイスイスイ~♪」とダウンタウンの浜田雅功(57才)が『スーダラ節』の替え歌を軽快に歌う、あのCMで名前を耳にしたことがある人も多いだろう。スタートしたのは2000年。新型コロナの影響もあってか、この半年の間に加盟店(注文できる店舗数)が2万店も増え、昨年12月末には5万店を突破。
いま要注目の出前館を、お得に活用するにはどうすればいいのだろうか。