投資情報会社・フィスコが、株式市場の1月12日~1月15日の動きを振り返りつつ、1月18日~1月22日の相場見通しを解説する。
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先週の日経平均は、上値追いの展開が続いた。週明け12日は、トランプ米大統領の弾劾訴追など政局混乱への懸念のほか、それまでの急ピッチでの上昇から利益確定売りも出て、日経平均は一時28000円を割り込む場面があった。ただ、上昇相場に乗り遅れていた投資家による押し目買いが入ったほか、出遅れバリュー(割安)株への物色も支えとなり、結局28000円を即座に回復する展開に。
13-14日かけては、米国でのバイデン次期政権下での大規模財政政策への期待に支えられながら、工作機械受注などの好調な経済指標のほか、自動車生産の縮小が迫られるほどの需給ひっ迫から業容拡大が思惑視された半導体を中心とした値がさの機械・半導体株が指数のけん引役となった。加えて、米長期金利の上昇一服感が安心感を誘った面もあったようだ。個別では、市場予想を上回る水準に業績予想が上方修正された安川電機<6506>のほか、ファナック<6954>などのFA関連株、東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>といった半導体関連株の大幅高が際立った。
14日については、その晩のウェブ会議でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を見極めたい思惑などもあって、レーザーテック<6920>が一時11%下落するなど前場好調だった半導体株が後場に急失速する場面もみられたが、金融緩和の出口戦略を協議するのは時期尚早との考えを改めて強調したパウエル氏の発言から14日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が過去最高値を連日更新すると、翌15日の東京市場では改めて半導体株が大幅高となった。
週間を通じて値がさ株に支えられた日経平均は、14日に28979.53円と一時29000円を窺う位置にまで急伸した後の週末15日には、さすがに利益確定売りに押されてじり下げ基調とはなったが、結局28500円はキープして終え、踏ん張りをみせた。週足では大きな陽線を3本連続で引いた。
今週の日経平均は一進一退の展開が予想される。年明け以降、高値更新が続いてきた日経平均は、1月だけで昨年末比2000円超高と急ピッチでの上昇が続いている。14日には一時節目の29000円にまで迫る急伸を見せているだけにあって反動安を警戒している向きもあるだろう。