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リーブ21、抗がん剤治療の脱毛対策に進出 がん患者の「希望」に

「リーブ21」岡山1号店

「リーブ21」岡山1号店

──開発のきっかけは?

岡村:今から13年ほど前のある女流作家の方からのご相談でした。お医者さんから抗がん剤治療を勧められているが、髪を失いたくないという。「リーブ21に行けば抜け毛は止められますか?」と質問されたんです。

 当時は「治療過程での抜け毛は防げないと思います」と答えるしかなかった。その方は結局、抗がん剤治療を受けず、3年後に亡くなられました。その悔しさがきっかけになりました。抗がん剤治療での頭髪問題は世界共通の悩みです。今後は東南アジアや欧米でも「セルガード」の販売を進めたいと思っています。

【プロフィール】
岡村勝正(おかむら・かつまさ)/1945年、山口県生まれ。1970年、大阪府八尾市にて自動車修理業開業。1972年、同市にてクリーニング業に転業し、1974年、会社組織にして社長に就任。1976年、クリーニング業のかたわら、「抜け毛・脱毛」改善の研究を開始。1993年、岡山市にて発毛専門『リーブ21』の営業を始める。同年11月に『株式会社毛髪クリニックリーブ21』を設立し、代表取締役に就任。

【聞き手】
河野圭祐(かわの・けいすけ)/1963年、静岡県生まれ。経済誌編集長を経て、2018年4月よりフリーとして活動。流通、食品、ホテル、不動産など幅広く取材。

撮影/山崎力夫

※週刊ポスト2021年2月5日号

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