割れた食器や流行遅れのスカート……当たり前のように捨てている“不用品”も、実は立派な“資産”なのだ。うまく売りさばくことができれば、いま捨てようとしているそのゴミも、一気に宝の山に変わるかもしれない。
では、家の中を片づけて出てきた不用品を売ったならば、実際にどれくらい得することができるのだろうか。オールアバウト・フリマアプリガイドの川崎さちえさんは、こうみる。
「まったく片づけていない状態から掘り起こすと、月に平均3万~5万円分は売れるものが見つかるでしょう。贈答品の食器やタオルなど、眠っているものがあれば、年間40万円ほどには達するはずです」
ネット古物商を営む、リサイクルアドバイザーでネット販売講師の泉澤義明さんは、自身もフリマアプリをうまく活用し、月10万円ほど稼いだことがあると話す。単純計算すれば、なんと年間120万円にもなる。
「“まさか売れるはずがない”と思うようなものでも、意外と需要はあるもので、月2万円くらいはラクラク稼ぐことができます。使いかけの口紅なら、先をカッターで削ってきれいにすればいい。“色や使用感を試したいけど、新品を買うのは高くて勇気がいる”という人が買ってくれます」(泉澤さん)
実際、不用品を売っているフリマサイトを見ると、片耳だけのイヤホンが9780円で売られていた。
「もう片方をなくしてしまった人にとっては、片耳だけのイヤホンはとても助かるわけです。壊れた家電やゲーム機、使わなくなった充電器なども、いまは生産していない部品を探している業者や機械好きの人が買ってくれる。
古い化粧品も、お試し目的のほか、廃番になった色を探している人がいます。私は使わなくなったシャネルのアイシャドーを7000円で売ったことがあります」(川崎さん)
※女性セブン2021年2月11日号