フリマアプリで、身の回りの不用品を売って、お小遣いを稼ぎたいという人も多いだろう。どうせ売るなら、少しでも高く売りたいところだが、それにはちょっとした工夫が重要だ。
例えば出品する商品のタイトルを付ける際、メルカリなら自動で付けてくれる機能があるが、ひと工夫加えるだけでグッと商品を魅力的に見せることができる。ネット古物商を営む、リサイクルアドバイザーでネット販売講師の泉澤義明さんは、季節ものや縁起ものは、“アツい”キーワードを書き添えるといいと話す。
「いまの時期は、卒業式や入学式の準備のため、お母さんが着るスーツがよく売れます。『レディーススーツ・グレー・9号』といった情報だけでなく、『卒業式』『入学式』といった、使い道を連想させるキーワードをタイトルに入れると注目度が高まり、売れやすくなります」
なかなか売れなくても、説明文に少し工夫するだけで魅力が増し、あっという間に売れることも少なくない。
「1か月以上売れなかった恋愛の本の説明文に『この本を読んで彼氏ができました』と追加したら、すぐ売れたという話があります。30年近く前に流行っていた厚底ブーツも、説明文に『この靴のおかげでライブで前に背の高い人がいてもよく見えました』と書いたら、それもすぐ売れた。『この参考書を使って入試に合格しました』『これで東大に受かりました』といった縁起のいい説明文があれば、すぐ売れるかもしれません。ただし、ウソはだめです(笑い)」(泉澤さん)
3000円ポッキリよりも2990円が売れる
また、出品するものの値段を決める際、欲をかいて高すぎる値段をつけるのはNG。まずは、その商品の相場を調べる必要がある。
たとえば、洋服を売るつもりなら、出品するフリマアプリで「スカート ロング 黒」などと検索して、ほかの出品者が似たような商品をどれくらいの値段で売っているのか見ておく。相場より少し安くすればすぐに売れるはずだ。きれいに撮れた写真と魅力的な説明文があれば、2割程度までなら高めに見積もってもいいだろう。
それでだめなら、潔く値下げするのもひとつの手。フリマアプリの達人・中野有紀子さんが話す。
「3000円で売れなければ2990円にするなど、細かく刻んだ方がお得感が出て売れやすくなることが多い。最初は控えめな値段設定にして、数をさばくようにしてもいいでしょう」
※女性セブン2021年2月11日号