生活のなかで、次から次に出てくる“不用品”。着なくなった服や古くなった家電などを、自分にとっては必要ないと、簡単に捨ててはいないだろうか。そういった不用品でも、ほしいと思う人は確実にいるという。フリマアプリに出品すれば、意外なものでも売れてしまうことがあるのだ。
フリマアプリは、出品者が自分で価格を設定することが可能だが、できるだけ高く売りたいというのが本音だろう。そこで重要となるのが、売るタイミング。その商品の需要が上がったところで出品すれば、買い取り額も高くなる。オールアバウト・フリマアプリガイドの川崎さちえさんが話す。
「いまの時期は、2~3月頃の引っ越しシーズンに向けて、家具や家電が売りどきを迎えます。コロナの影響もあるでしょうが、中古のランドセルなどもネット上でよく売れるようです。新入学生用というよりは、5~6年生になると肩ベルトが壊れることもあるので、中古のランドセルのニーズは高いのです」
入学シーズンに向けて、上履きなどを入れる手作りバッグなども需要が高まるので、手芸が得意なら手作りしてフリマアプリに出品するのもいいだろう。さらに、現在は金(ゴールド)のアクセサリーも高値で売れている。というのも、金は価値が安定しているため、いつの時代も不況に強く、不況が続いている現在、世界的に金の価値が上がっているからだ。フリマアプリの達人・中野有紀子さんが語る。
「特に18金のアクセサリーは、いまは高すぎてなかなか手が出ない。昔、5万円で買った18金のアクセサリーがいまならそのまま5万円で売れることも少なくないのです。“若い頃に買ったけれど、もう似合わない”といったものがあるなら、いまがチャンスです。また、マスク映えやオンライン会議などでの画面映えを気にする人が増えてきているのもあり、金に限らず、アクセサリーそのものがねらい目の市場です」
最近は特に、新型コロナの影響で、出品数が劇的に増えているものがある。遠出を控えるようになってカー用品やバイク用品が売りに出されるほか、公共交通機関での移動を避けようと自転車用品の需要も高まっている。自粛生活に伴い、ホビー・カルチャー、ゲーム、DVDなども頻繁に取引されている。
以前から取引されることの多い子供服、受験シーズンならではの問題集、化粧品サンプル、着物、ハギレや毛糸、ビーズやリリアン、アイドルグッズなども出品数を増やし、もはや取引されていないものが思いつかないほどだ。
あらゆるモノが売れるフリマアプリ。自宅にこもりがちな今こそ始めて、家に眠る不用品を“お宝”に変えてみては。
※女性セブン2021年2月11日号