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スポーツクラブ常連70代女性の嘆き 隣の店舗の閉店余波で大混乱に

スポーツクラブの苦境は利用者にも混乱を招いている(イメージ)

スポーツクラブの苦境は利用者にも混乱を招いている(イメージ)

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、飲食店などの閉店が相次いでいるが、それはスポーツクラブも同様だ。経営悪化に伴う閉店で行き場を失った利用者のなかには、別のスポーツクラブに入会する人も少なくない。それがまた大きな混乱を招いているようだ。

「普段は来ないような層の人たちが、私が通うスポーツジムに大量に来るようになって戸惑っています。利便性も落ちました」

 そう嘆くのは都内に住む専業主婦、太田美智子さん(仮名・70代)だ。元々、太田さんが住むエリアにはスポーツクラブがA店、B店、C店の3店舗あり、太田さんはA店に通っている。

 A店は24時間営業で、大型スパやサウナといった施設も揃っている。筋トレをストイックにやるというよりは、太極拳やヨガ、フラダンスといったリラックスムードのレッスンが多く、高齢者がターゲットだ。その地域では会員料金が比較的安い月額1万円。

 B店は大手企業が運営する有名スポーツクラブで、プールが3つ、マシンジムエリアも2つある大型店舗。フィットネス機器はもちろんプログラムも豊富で、筋トレやエクササイズに関心がある人が多く、会員料金は月額1万3750円。

 C店は通常のフィットネス施設以外にエステなど美容施設もある高級スポーツクラブで、「近所の友人が通っていて、一度送っていったことがあるのですが、いかにも上品そうな人がたくさんいました」(太田さん)という。会員料金は月額1万3500円でB店と大差ないが、営業時間はB店よりも短く、レッスンはヨガや気功といったリラクゼーションメインで、数も少ない。

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