別の世界に目を向ければ、漫画家の手塚治虫さん、作家の渡辺淳一さん、宇宙飛行士の向井千秋さんなどが医師免許を持っており、文豪・森鴎外や安部公房も東大医学部出身。先日、ワイドショーなどを賑わせた、『news23』(TBS系)の小川彩佳アナの夫で、医療ベンチャー『メドレー』の代表取締役だった豊田剛一郎氏も、医師からビジネスの世界に転じた人物だ。
お金があるので「働く気が起きない」
東京都渋谷区に住むAさん(30代/女性)は、現在、資産管理会社の役員という名目でほぼ遊んで暮らしている。
Aさんは父親が開業医。父の姿を見て育ったAさんは自然と医者の道を志したが、現役で難関医大に合格すると、両親が浮かれまくってしまう。ご褒美とばかりにお小遣いを与えまくり、とことん甘やかすようになってしまったのだ。Aさんをよく知る同級生がいう。
「Aは大学時代、次々と外車を乗り換え、身の回りの品はブランド品だらけ。10年ほど前には、100万円以上する超高級携帯電話を使っていました。大学は何とか卒業し、国家試験にも受かりましたが、それっきり。クリニックを経営している親は駐車場やマンションなどを持っていて、それだけでも十分生活ができるので、『働く気が起きない』と言っていました。
最初は周囲の人間が『せっかく医師免許を取ったのだから、きちんと医者として働くべきでは?』と説教していましたが、今では『やる気のない医者に診られたら、患者が気の毒だし危ない』と、見て見ぬフリをしています」(Aさんの友人)
医学部受験でAさんに敗れ去った人がひとりいると思うとやるせないが、彼女がどんな人生を歩もうと、それは本人の自由。現在独身だが、「寄ってくる男はお金目当ての怪しげな人ばかり」(友人談)だそうで、何もかもが思い通りにいっているわけではないようだ。