認知症になる前に「エンディングノート」を
親子で風通しをよくしておけば、認知症が進んだらどのように介護や相続を進めるかといった「終活」についても話し合いがスムーズになる。
認知症が進んでからだと、相続についても本人の意思が曖昧になり家族は苦労する。高齢者の生活サポートを手掛ける「あんしんライフ」の角田考史氏が解説する。
「終活を考えるにあたって、いきなり遺言書となると身構える人も多い。人生のしまい方についてもっとカジュアルに整理するため『エンディングノート』を利用する手があります。書式に決まりはないので、自由に書いていいし、いつでも何度でも書き直せる」
認知症になる前にエンディングノートに記入しておきたい事項は、「氏名」「生年月日」「本籍地」「血液型」などの基本情報や、預貯金の種類と口座番号、所有する不動産の住所など。
「さらに、終末期に受けたい医療などについてその時点での思いをメモ程度に書いておきましょう。不要な終末期医療を受けずに済みます」(角田氏)