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長引く自粛生活 オンライン化で生まれる人間関係の新たな火種

オンライン化が進み「近すぎる」コミュニケーションが新たな火種に(イメージ)

オンライン化が進み「近すぎる」コミュニケーションが新たな火種に(イメージ)

 新型コロナウイルス感染防止のための自粛生活によって、会社の同僚による飲み会や、帰省などの家族行事が、なくなることが増えている。これによって煩わしい人間関係から解放され、さらには交際費の節約にもつながると、喜ぶ声も少なくない。コロナ自粛も慣れてしまえば、この新しい生活様式はいいことずくめのようにも感じられる。

 しかし、一方で新たな面倒事も生じているようだ。時事問題や日常の出来事を独自の視点でつぶやき、ツイッターのフォロワー数が18万人を超えるエッセイスト・深爪さんが指摘する。

「Zoom飲み会や義実家とのテレビ電話などのオンラインイベントにおける最大のデメリットは、『行けたら行きます』『終電だからそろそろ帰ります』などの言い訳が使えない点。下手をすれば通常のイベント以上に時間や精神を拘束されることになります。

 解決策としては、何時から何時までとか、月1回だけとか、具体的に線引きをした方がいい。『そちらのご都合に合わせます』や『いつでもいいよ』はNGワードです」

 オンラインによって「近すぎる」コミュニケーションが新たな火種を生む一方、エッセイストの紫原明子さんはこんな指摘をする。

「このまま地域のお祭りや対面の飲み会、野外でのイベントなどの縮小が続けば、人との触れ合いが削ぎ落とされ、デジタル機器を使いこなして自分からアクションを取らなければ人と出会えない未来が待っている。孤独な人がより孤独になってしまうリスクもあります。ただしこの問題は夫の定年後や子供の独立後などの節目に必ず起きること。前倒しになったと思って、趣味を作るなど積極的に動いてみてほしい」

 かつてはイヤイヤ外出していた時間で、そろそろ何か始めてみようか。

※女性セブン2021年3月18日号

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