1都3県の緊急事態宣言は延長されたものの、新型コロナウイルスの第3波は徐々に収束に向かいつつある。ワクチン接種も始まり、このまま日常が取り戻せるのか──そうした楽観が後に痛い目を見ることを、私たちはもう学んでいる。
専門家からは、「第4波」が夏頃にやってくるとの指摘もある。そういった可能性を考慮しつつ、これからどういった行動をとる必要があるのだろうか──。
旅行に出掛けてもいいの?
緊急事態宣言で我慢していたものといえば旅行だろう。感染拡大が落ち着いている時期ならば、行ってもいいのか。ナビタスクリニック新宿院長・濱木珠恵医師は「緊急事態宣言が解除されることが前提ですが」と前置きしたうえでこう言う。
「第4波と重なる可能性がある夏の旅行より、4~5月の短期間の旅行のほうがリスクは低いかもしれません。ただし、日程に余裕を持たせましょう。旅先から帰って1~2日は休み、その間に発熱がないかを確かめたうえで職場に行ったほうが賢明です」
旅行先を選ぶポイントは?
行き先にも注意が必要だ。
「マイカーやレンタカーで行ける範囲の場所が無難ではないでしょうか。公共交通機関を使うなら、乗車中のマスク着用やお喋りを控えるなどの対応が必要です」(同前)
それを踏まえたうえで生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏は、「首都圏から行ける温泉街なら、箱根や熱海ほどは混んでいない湯河原、鶴巻温泉あたりが穴場で、低山ハイキングも密にならないレジャーとして楽しめます」とお薦めする。