免許合宿に2回挑戦したが…
PR会社に勤務する20代の男性会社員・Bさんも挫折組。転職活動中だが、履歴書の資格欄が「空白」になることが憂鬱になるそうだ。
「よく友人が自虐的に、『履歴書の資格欄には、運転免許しか書けなくてさ……』と言うのですが、僕にはそれもない。嫌味かと(笑)」(Bさん)
Bさんはかつて教習所に通った経験がある。それでも運転免許の取得を見送った背景には、運転への強い責任感が影響しているようだ。
「鉄の塊を運転しているわけですよね。もしも人をひいてしまったらと思うと、怖くて怖くて、冷静でいられませんでした。安全に運転しないといけないというプレッシャーがすごすぎて、手足が震え、思うように動かなくなった時、教習所に行くのを辞めました。何か起こってからでは遅い。運転は、できる人がやればいいという境地です」(Bさん)
免許合宿に「2回」挑戦するも挫折してしまい、免許取得を断念した人もいる。難関国立大学卒で、商社に勤める30代男性会社員・Cさんだ。彼の同級生が、事情を振り返る。
「Cは高校も超進学校で、大学での成績も良く、試験に落ちたことがないような人。スポーツもできて、やりたいと思ったことは全て器用にこなすタイプでした。そういうこともあってか、合宿免許に2回行って、2回ともダメだったのは、周囲も驚きでした」(Cさんの同級生)
免許合宿のメリットは、一定期間で集中的に運転技能を身に着けられるため、短期間での免許取得が可能なこと。だが、Cさんは運転する恐怖から「4日」でリタイア。その後、2回目に挑戦するも「5日」が限界だったそうだ。