転居先選びの際にポイントとなるのは「歩いて通える範囲にスーパーやコンビニ、病院、介護の相談ができる施設があること」だという。銭谷氏が続ける。
「駅から歩いて10分以内が理想です。物件としては段差が少なく、万が一、車いす生活になった時にも対応できる廊下の広さもポイントです。さらに言えば、地震大国の日本では停電になりエレベーターが使えない事態の想定も必要になります。高層階は避けたほうが無難でしょう」
借り手の見込めない大都市圏近郊以外のエリアでは事情が異なる。
「地方の土地は持っているだけで『負の遺産』になる可能性が高い。売れるタイミングで手放し現金化しておく、という手もあります」(同前)
※週刊ポスト2021年4月2日号