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フルーツ缶は菓子と同じ位置づけの「嗜好品」 糖分には健康リスクも

生のフルーツ(左)と缶詰のフルーツ(右)で1日の摂取量目安を比較

生のフルーツ(左)と缶詰のフルーツ(右)で1日の摂取量目安を比較

 実際に、生のフルーツと同じ分量、缶詰の果物を摂取すれば糖分の過剰摂取になる。

「フルーツの1日の摂取量は可食部200g(約100kcal)が目安です、生の温州みかんなら2個分に相当しますが、缶詰の大粒みかんの場合、シロップの糖分も考慮すると、わずか10粒程度でこの目安に達してしまいます」(佐々木さん)

 フルーツ缶詰のなかでも、特に気をつけるべきだと専門家が指摘するのはみかんの缶詰だ。あらかじめ薄皮がきれいにむいてあるため、手軽に食べることができるが、この皮むきの過程に問題がある。食品ジャーナリストの郡司和夫さんが話す。

「袋(内果皮)は実際にむくのではなく、希塩酸溶液を使って溶かして加工しています。もちろん塩酸は劇薬であるため、皮を溶かした後に別の薬剤で中和させてから水洗いにより除去され、検査を経て出荷されます。揮発性の高い塩酸は加熱すると除去できるといわれていますが、ごく微量であれば検出されない可能性も高く、製造の過程に危険物が使用されている事実は変わりありません」

 郡司さんは彩り豊かな“さくらんぼの缶詰”の危険性も指摘する。

「あのきれいな赤を作り出すためには『赤色104号』や『アナトー色素』が使われますが、赤色104号は発がん性があるとされ、海外では危険視されています」

 フルーツ缶詰には“甘い罠”があることを知っておかなければならない。

※女性セブン2021年4月1日号

注意したい缶詰と添加物・化合物

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