7月の中国経済は減速傾向が強まった。鉱工業生産、固定資産投資、小売売上高、輸入の伸び率は、いずれも前月を下回り、予想を下振れした。輸出は減少幅こそ縮まったが、予想には届かなかった。
中でも、とりわけ、経済の足を引っ張ったのは固定資産投資である。7月累計の固定資産投資は8.1%増で、前月累計と比べ0.9ポイント悪化、市場コンセンサスと比べ0.8ポイント下振れした。
こうした厳しい経済情勢にもかかわらず、上海総合指数は8月15日、2.4%上昇、終値ベースで3125.20ポイントを付けており、4月13日に付けた高値3097.16ポイントをブレイクアウトしてきた。ちなみに、7月最終取引日となった29日の終値は2979.34ポイントで、15日の終値は4.9%高い水準にある。
香港ハンセン指数も同様に強い相場となっている。8月15日の終値は前営業日比0.7%高の22932.51で、年初来高値を連日更新している。8月に入ってからの上昇率は4.8%に達している。