米バイデン政権はトランプ政権が始めた中国ハイテク企業への禁輸政策、市場排除政策などを継続、中国企業の封じ込め政策、米中デカップリング政策を進める方針のようだ。日本を含め、同盟国との連帯を強め、中国包囲網を築きたいようだ。しかし、自動車などの輸出産業に限らず、ほとんどの日本企業が中国市場に活路を見出そうとしている。
こちらが封じ込め政策に追従すれば、あちらも封じ込め政策を取りかねない。日本の経済界にとって、米中新冷戦は大きなリスクにもなり得るのではないだろうか。
文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うフリーランスとして活動中。メルマガ「田代尚機のマスコミが伝えない中国経済、中国株」(https://foomii.com/00126/)、ブログ「中国株なら俺に聞け!!」(https://www.trade-trade.jp/blog/tashiro/)も展開中。