緑と青の“ファミリーマートカラー”のラインがデザインされているのは、『ラインソックス コンビニホワイト』429円だ。
「かなり肉厚のソックスで、デザインもかわいい。防菌防臭加工がしてあるのも嬉しいポイントです。3足1000円くらいの靴下に比べると、かなりしっかりしていて、429円という値段はお得なのかなと感じました。同じく“ファミリーマートカラー”の『今治タオル コンビニホワイト』(539円)もかわいいです」(記者A)
セブン-イレブンやローソンでは主に“肌着”を販売
衣料品を販売するコンビニはファミリーマートだけではない。セブン-イレブン、ローソンでは、主に肌着が販売されている。
たとえば、セブン-イレブンで販売されている『7PL クルーネック Tシャツホワイト L』は吸水速乾、防菌防臭仕様の肌着用のTシャツ。価格は638円となっている。
ローソンではグンゼの男性用下着ブランド『BODYWILD』の商品が販売されている。『ローソン限定 BODYWILD クルーネックTシャツ』であれば713円だ。
コンビニの衣料品について、コンビニ事情に詳しいライターの小浦大生氏はこう説明する。
「やはりコンビニの衣料品というと、肌着用のTシャツ、男性用のトランクス、女性用のストッキング、黒や白などのシンプルなソックスなどが基本。“急に必要となったとき”の需要に応えるための商品、という位置づけがメインだと言えます。
そんななかで、今回のファミリーマートの『Convenience Wear』の『アウターTシャツ』のように、“おしゃれ着”に近い商品が販売されるのは珍しいパターン。いわば“なんでもいいからとりあえずコンビニで買う”というのではなく、積極的にコンビニで衣料品を買ってもらおうという狙いがあると思います。既存のコンビニ衣料品より多少値段は高いものの、デザイン性や素材へのこだわりも感じられる商品になっています。この『Convenience Wear』が定着すれば、“コンビニで洋服を買う”というのも当たり前になっていくかもしれません。
また、ファミリーマートカラーのソックスについては、ネットなどでも“かわいい”とかなり好評で、そういった遊び心のある商品の需要があることもわかりました。仮に今後、緑と赤とオレンジの“セブン-イレブンカラー”のソックスや、水色の“ローソンカラー”のソックスなどが登場したら、間違いなく人気になるはずです。各コンビニが自社をモチーフとした衣料品を展開していくことが、ひとつの定番となっていく可能性も見えてきたと思います」
“ファストファッションの拠点としてのコンビニエンスストア”に注目が集まる時代も、来るかもしれない。