安くて、シンプルで、高機能──。ファストファッションの代名詞として躍進が続く「ユニクロ」だが、最近SNSでは若い世代を中心に「高い」「着ているのは中高年だけ」などの声が上がっているという。はたして「ユニクロ離れ」する若者たちは、どう思っているのだろうか。実際の声を探った。
「ユニクロって、デザイン性が無難な割には“高い”イメージ。私の50代の父親がユニクロの愛好者で、『着ると若く見られるんだよ』とか、『ユニクロで買えば間違いない』といつも言っているのですが、服を選ぶのが面倒な人にとっては、便利なのかな、とは思います」
ユニクロのイメージをそう語るのは、IT企業で働く20代の女性会社員・Aさん。ユニクロが「高い」のならば、Aさんのような若い世代は、どこで服を買っているだろうか。
「私はコスパ重視でフェミニンよりならGRL(グレイル)やGU、Honeys 、INGN(イング)あたりかな。低価格であることは大前提、かつトレンドを手軽に取り入れられて可愛いブランドがいいです。どちらかというと、一つを長く着るというよりは、どんどんトレンドのものを楽しみたいので、安くないとやっていけない。ユニクロは、インナーとかならまだしも、アガる服はないので、あまり行きません」(Aさん)
メーカーで働く20代の男性会社員・Bさんにとっても、ユニクロは「高い」イメージがあるという。それゆえか、服を買うときはフリマサイト「メルカリ」を使うことも多い。
「GUとメルカリで服を買うことが多いです。特にメルカリは、未使用品で定価より安いものも沢山あるので、そういうものを見つけるのも楽しみのひとつ。服にかけるお金は必要最低限にしたい」(Bさん)
ユニクロは滅多に買わないというBさんは、「ユニクロと同じくらいの価格帯なら、他にもっとデザインがいいものを探す」という。