メーカーで働く30代の男性会社員・Cさんが、在宅勤務になって買わなくなったお菓子は、勤務時間中に食べていたガムのほか、訪問先への手土産だ。
「オフィスにいるとガムが必須なのに、在宅だといくらでも気分転換ができるからか、全く食べないというか、そもそも家でガムを食べたことがないのに気が付きました。
またコロナ前なら、取引先へのちょっとした差し入れとして、手土産を買うことがありましたが、在宅勤務になると対面で会う機会がほぼゼロ。先方としても、『出社しても全員いるわけではない』という状態なので、お菓子をもらっても困るでしょう」(Cさん)
菓子市場は過去「最大」の落ち込みとはいえ、6%減少で済んだのは根強い需要があるという見方もできる。新しい生活様式のなかで、菓子業界の正念場はこれからかもしれない。