新たな課題はごみ問題
掃除だけでなく、洗濯の流儀も大きく変わりつつある。
「洗濯物は“天気のいい日に外に干す”のが当たり前でしたが、いまは花粉やPM2.5などの影響で屋外に干すメリットが少なくなっています。洗剤や洗濯機の除菌効果も上がっているので、今後は“外に干す方が危ない”という価値観になるでしょう。
スチームや紫外線ライトで衣類を除菌できるホームクリーニングマシンも登場し、洗濯から除菌までのすべては、家の中で、ボタンひとつで行うのが、近未来の常識になっているかもしれません」
すでに、襟や袖などの部分洗いや洗剤の計量・投入が自動でできる洗濯機は開発されている。かつて洗濯板や二槽式洗濯機で苦労したほろ苦い思い出は、追憶の彼方に消えていくのだ。
「さらに最近は、洗濯からアイロンがけまでを請け負う、クリーニングの進化系ともいえる『ウォッシュ&フォールド』という米国生まれのサービスが日本でも登場しました。家で洗うのは下着だけで、洋服などの洗濯からアイロンがけまで外注する未来は、そう遠くないかもしれません」(佐光さん)
一方、コロナの影響で登場した新たな課題がゴミ問題だ。
「デリバリーや宅飲みが増え、家庭ゴミの量が激増しました。今後は、ゴミの体積を大幅に減らせる圧縮機能つきのゴミ箱や、ゴミを乾燥させて肥料がつくれる家庭用の生ゴミ処理機などが、環境保護の観点からも、より広く浸透していくはずです」(本間さん・以下同)
※女性セブン2021年4月29日号