メーカーに勤める40代の男性会社員・Cさんは、宣言発令後、路上飲みが増えたという報道を目にして、路上喫煙が増加した構図とよく似ていることに気が付いた。
「喫煙所がどんどん閉鎖されて、結果的に路上でこっそりたばこを吸う人が増えたという話を聞きました。私も、閉鎖された喫煙所の周辺に吸い殻が散らばっているのを見かけたことがあります。お酒も同様ということなのでしょうけど、路上飲みも規制されることになっていくのでしょうか」(Cさん)
Cさんは、最近は自宅で缶チューハイを飲むのを楽しみにしているというが、先日、会社帰りに飲食店の前を通ると、これまでなかった光景が目に入った。
「ノンアルコール飲料を提供しているお店が結構あるんですね。むしろ、それを売りにしている感じさえしました。経営を成り立たせるために必死になるのは理解できますが、ノンアルで集まって過密な飲み会をしてしまったら、意味がないじゃないですか。本末転倒ですよ。なかには『お酒の持ち込みOK』にしている店もあると聞きます。変な規制で飲食店を追い込むから、こんなことになる。いい加減、規制のあり方を考え直した方が良いと思います」(Cさん)
飲食店の時短や酒類の提供禁止がもたらす様々な弊害と、お酒好きたちの不満。怒りの矛先の多くは、飲食店ではなく政府の規制のあり方に向かっているようだ。