吉田みく「誰にだって言い分があります」

「まさかこんなことに…」出向を機に婚活を始めた30代女性が脅える生活不安

希望は年収400万円以上、運転免許ありの男性

 倉田さんによると、20代の頃は多くの男性からアプローチを受けた経験があるという。過去に交際していた男性から同棲の話を持ち掛けられたこともあったが、心が休まる場所がなくなるので断ったそうだ。数々のモテ経験を話してくれた倉田さんであったが、マッチングアプリでの婚活は難航しているようだった。

「同い年くらいから5歳下まで条件を広げたんですが、良い感じの男性に巡り合えません。先日、実際にお会いした男性がいたのですが、女性慣れしている印象がしたので、こちらからフェードアウト。もしかしたら、最近話題にもなったデート商法だったのかもしれません。朝から晩までアプリとにらめっこするのは疲れました……」

 男性に求める条件は「決して高くない」と言っていた倉田さんであったが、最低でも年収400万円は希望したいとのこと。子育てなどの将来のことを考え、運転免許を持っている男性がいいそうだ。

「自業自得なところもありますが、まさかコロナで生活がピンチになるとは思いもしなかった……。マッチングアプリでいい結果が出なかったら、SNSで繋がっている学生時代の友人にでもあたってみるつもりです」

 婚活業界のアンケートによると、新型コロナウイルスの影響で20代の結婚意欲が高まっているという。長らく「晩婚」「非婚」と言われてきたが、結婚に対する意識が若い世代を中心に変化してきているのかもしれない。

 とはいえ、結婚は焦ってすべきものでもない。最近ではマッチングアプリを舞台に同時に35人以上と交際した男が、詐欺の容疑で逮捕された事件もあった。狙われたのは、結婚願望の強い女性たち。品定めしすぎるものいかがなものかとは思うが、自分が大切にしている軸がぶれないように活動してほしい。

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