昨年3月、ツイッター上で完結した4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』は、国内歴代最多の214万「いいね!」を獲得。そして今年5月28日には映画『100日間生きたワニ』が、全国ロードショーされる。コロナ禍で生活は大きく様変わりし、もしもに備えて生命保険や医療保険を検討する人が増えている。とはいえ、焦って加入すれば、保険料によって生活が逼迫しかねない。そもそも「保険」とは何なのか。ワニくんの描き下ろしイラストとともに解説しよう。
ご存じの通り、生命保険とは「保険料を払って保障を得る」もの。亡くなったときに遺族が保険金を受け取る死亡保険、病気で入院した場合などに給付金を受け取る医療保険などが代表的だ。ファイナンシャルプランナーの横川由理さんが説明する。
「“何かあったときにお金が受け取れる”ということは、裏を返せば“何もなければ、月々の保険料は、自分ではなく、ほかの困っている人のために使われている”ということ。つまり、いくらたくさん保険に入っても、得することはありません」
配偶者や子供がいないなら保険に入らなくていい
まず考えるべきは、“何のために保険に入るのか”だ。保険評論家の長尾義弘さんが言う。
「自分にもしものことがあったときに経済的に困る人がいないなら、保険には入らなくてもいい。学生やフリーター、未婚の人、子供がいない人も、保険は必要ない」
お金を残しておきたい家族がいても、毎月高い保険料だけ払って、もしものときに家計が苦しくなってしまうなら本末転倒。「保険料が高いかも」と思ったときこそ、ムダな保険に入っていないか見直すチャンスだ。