約5年前には、トイレのリフォームにも着手。主な工事内容は、タンクレス式のトイレにしたことだ。
「トイレも、交換することになると思っていなかったので、驚きました。だましだましなら使えたとは思うんですが、ウォッシュレットが壊れるなど老朽化していたため、一気にリフォーム。掃除をしやすくなるという業者の一言で、タンクレスへの交換などをして、費用は約30万円かかったそうです」
10年に一度の外壁の塗り替え
メンテナンスは部屋の内部だけではない。むしろ外側こそ費用がかかる。Aさんの親の話によれば、これまで外装のメンテナンスにトータル約300万円かかっているという。
「外壁の塗り替えは10年に一度やっていて、その度に100万円強。うちはすでに2回やっています。外壁用化粧材も、もともと木だったのが腐ってきたため20万円で金属のものに交換。10年前には屋根も張り替えて、それが80万円でした。
時期的には、築30年目になっているので、そろそろ外壁をまた塗り直す時期ではあるのですが、親は『屋根の老朽化は雨漏りなど実害があるけれど、外壁の塗り替えは“見栄え”のため。もう私たちも70代だし、見栄えはいいかなと思って、30年目はしないことにした』と言っています」
築年数を経るごとに目立ってくる「時代遅れ」感
また、築年数が経てば、トレンドとはかけ離れた“古さ”も目立つようになってくる。例えばAさんの実家の場合、インターホンと電話が一体型の「ホームテレホン」がある。
「家を買ったのは、1990年代初頭。固定電話が主流の時代で、うちは壁に電話が埋め込まれているタイプの家。1階の壁に親機が、2階の壁にはその子機がそれぞれ1台埋め込まれています。電話でインターホンもとることができるとか、家の中の1階と2階で通話ができるとか、当時はおしゃれでトレンド感あふれるものだった記憶があります。
でも電話機能は2台ともいつからか故障して、使い物になりません。親はまだまだ固定電話世代なので、別に固定電話を買って使っています。壁の電話機はインターホン機能を使っているだけですね。でも、どうせインターホン機能しか使わないなら、いっそカメラ付きのものに交換したらいいのにと個人的に思ってはいます」