コロナ禍で収入激減、転職を視野に入れて…
Bさんによると、コロナ禍で人数制限をかけている教習所が多く、入所制限していたり、講習の予約が取りづらい状態だったという。Bさんも申し込みから2か月待ちで、最近ようやく入学できたばかりだ。予約は土日に取ることが多いが、平日、在宅勤務で仕事をこなした後に予約を入れることもあるそうだ。
「覚えは悪いですが、時間が許す限りテキストやアプリで勉強中です。待合室で数少ない同年代と知り合って、励まし合いながら頑張っています」(Bさん)
30代の女性・Cさんは、今年5月に勤務していた飲食店を退職したばかり。手取り20万円弱だった収入が10万円前後に落ち込み、退職を決断した。現在は他業界への転職を視野に入れ、免許取得を目指しているところだ。
「実家住まいなので、思い切って一旦仕事を辞めました。常連客だった不動産仲介会社の人に、『この業界に向いているよ』と言われたことを真に受けて、不動産業界を第一志望にしています。そして不動産業界に運転免許は必須だというので、教習所に申し込んだばかり。30代で未経験だと厳しいかもしれませんが、何もしないよりは、できることをやるしかありませんし、選択肢は多いほうがいい。免許を取れば、少しでも転職の幅が広がるかな、と思ってます」(Cさん)
「親に言われて」「なんとなく」取得することが多い若者世代と違い、30代、40代は必要に迫られて取得するケースが多いようだ。その裏にはそれぞれの人生ドラマも垣間見える。