セブンとファミマは“大盛り”に近い存在
3つのコンビニ冷やし中華を実食した記者Aは、全体的な印象についてこう話す。
「さわやか系のスープやつるつるとした麺の食感は3つともよく似ていて、ほぼ同じ方向性です。コンビニの冷やし中華は、ある程度完成されているのだろうなと感じました。
それぞれを特徴づけるのは具材。特にチャーシューは違いが大きいですね。セブン-イレブンのチャーシューは棒状にカットしてあり、脂身はほとんど感じられない。ローソンはタレでしっかり味付けされている。ファミリーマートは、大きめカットで食べごたえがあります。“炙り焼チャーシュー”と銘打っていますが、個人的にはもう少し“炙り感”がほしかったところ残念です。
量としては、セブンとファミマはともに同じくらいで、結構ボリューミーです。一方ローソンのボリュームはそこまでないので、お腹の空き具合によって食べ分けるのもいいかもしれません」
コンビニグルメに詳しいライターの小浦大生氏が解説する。
「コンビニでは、通常サイズの冷やし中華のほか、ミニサイズの冷やし中華も販売されています。暑い時期に食べることが多い冷やし中華は、食欲があまりないときなどにも選ばれやすいメニューです。だから、そこまでボリューム感が求められる商品ではない。そう考えると、セブンとファミマの通常サイズの冷やし中華は、ある意味“大盛り”に近いものなのだと思います。
コンビニ冷やし中華をよりおいしくいただくコツは、しっかりとスープを麺に絡ませること。食べる前、麺にスープをあけて十分すぎるくらいに混ぜ合わせて、ちゃんと麺をほぐすことが重要です。そうすることで、つるつるっとした食感を存分に楽しむことができます」
かなり暑くなりそうな今年の夏。コンビニの冷やし中華を食べる機会も多くなりそうだ。