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コロナ禍で占いに新潮流 男性依頼者が増加、話し相手を求める人も

 占いは、その人なりの活用の仕方がある。ただし、占い師は医師でもなければ、魔法使いでもないことを忘れてはいけない。占いスクールの講師も務める占い師の愛月日奈子さんが言う。

「近年のスピリチュアルブームも手伝って、占いは『望みをかなえてくれるもの』というイメージに変化してきている。占い師のことを、『全知全能の神』と勘違いする人もいます。人生には解決できる問題とそうではない問題があり、占い師に解決してもらおうとするのではなく、自分らしい選択をするための“別視点”をもらいにいくといい」

 心理カウンセラーの小川のりこさんは、自分の「不安」と向き合う強さを持つ重要性を説く。

「占いをひとつの安心材料として使うのはいいですが、不安になるたび占いに頼って、表面的な安心感を得るだけでは何も変わりません。もしも何か不安になったときは、『自分は何が不安なんだろう?』『相手にこんなことを言われたから傷ついたんだ』と、占いの結果だけでなく、自分の不安な気持ちにも目を向け、そんな自分の気持ちをただ優しく受け止めることも必要です。『不安』は悪い感情ではありません。自分と向き合うことは苦しい作業ですが、根本的な解決はそこにあると私は思います」

 ネガティブになるか、前向きになれるか。それこそが、“利用すべき占いかどうか”の判断基準となりそうだ。

※女性セブン2021年6月24日号

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