吉田みく「誰にだって言い分があります」

コロナ禍のストレス生活 他人の家に居座る図々しいママ友に配慮は必要か

コロナ禍で行き場をなくし…(イメージ)

コロナ禍で行き場をなくし…(イメージ)

 10都道府県に出されていた「緊急事態宣言」は、3週間延長の沖縄県を除き、6月20日に解除された。とはいえ、直ちにそれ以前の日常が戻るわけではない。開催による感染拡大への懸念が指摘される東京五輪を1か月後に控え、多くの人が緊張感を持ちながら手探りの日々を送ることになる。ストレスフルな生活が続く子育て世代の女性の中には、ママ友との新たな関係に悩んでいる人もいるようだ。都内在住の30代主婦に、フリーライターの吉田みく氏が話を聞いた。

 * * *
 緊急事態宣言中、新規感染者の多い地域では、密になりやすい公園などで遊具の使用禁止や、駐車場の閉鎖など利用制限が行われていた。子育て世代は子供との遊び場に苦労していたが、親子で集える場所が制限されたことにより、同じように子育てを頑張る親同士の交流の機会も減少。子育ての悩みを相談し合えないなど、孤立した状態にストレスを抱えている人も多いようだ。

 そうしたなか、都内在住の専業主婦、渡辺あやこさん(仮名・34歳)は、ママ友を自宅に呼んだことをとても後悔していた。夫と2歳の娘の3人家族である。

「コロナの影響で、近所の公園の遊具が使用禁止となってしまいました。そのため、近所の散歩と自宅の庭で遊ぶ毎日。活発な性格の娘は物足りないようで、『公園に行きたいよ!』と毎日騒いで困っています。そのことで道でばったり会ったママ友・Aさんに愚痴をこぼしたら、自宅まで遊びに来てくれたんです」(渡辺さん、以下同)

 Aさんと渡辺さんは、幼稚園のプレスクールで知り合った仲。もともとあまり会話をするような関係ではなかったものの、話してみると思いの外、意気投合したという。当時は、素敵なママ友ができたと喜んでいたそうだ。

「Aさんは毎日のように我が家へ遊びに来ました。最初のうちは『おうち素敵だね』と褒めてくれたり、手土産を持ってきてくれていましたが、徐々に態度が変化。夫が帰ってくるまで居座るようになり始めたんです。夕食を出したことも何度かありますよ……」

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。