夢のような“韓流どっぷり生活”がコロナで一転
現地では、昼はロケ地巡りと買い物、夜は本場韓国の焼き肉にエステと、優雅な時間を過ごし、時には3か月連続で韓国に行ったというMさん。金曜の夜、仕事が終わってそのまま韓国に飛び、月曜の朝に戻ってそのまま仕事に行ったこともあったという。Mさんは外資系企業に勤めており、財布には余裕があったのだ。
そこまで韓流にハマった第一の理由はドラマが面白かったからだが、SNSを通じて韓流ファンの友人がどんどん増えていくのも、のめり込む大きな要因だったという。
「私は小学校から大学までずっと同じ系列の女子校に通ったので、友達との関係は深いのですが、何となく似たような子ばかり。私以外はほとんど結婚してしまい、話が合わなくなって、少しずつ疎遠になっていました。やはり独身と子持ちでは、どうしても話が合わなくなりますから。そんな時に出来たのが韓流仲間。学生時代の友人とは違い、様々なバックボーンを持つ友達が出来たのが嬉しくて、そちらの友達とばかり遊ぶようになりました」
残念ながらその輪の中に異性はおらず、今に至るまで良縁には恵まれていないが、同じ趣味を持つ友人がたくさんいるため、不満は感じていなかったMさん。しかし、長引くコロナ禍が彼女を立ち止まらせた。
「コロナで仕事が完全にリモートワークになり、出かけることも出来ないので、ステイホームが始まった頃は、家に大量にあるDVDを見直したりしていました。けれども、韓流仲間に会えず、ライブにも行けず、韓国にも行けない時期が続き、しかもそれがいつまで続くか分からない状況で、徐々に自分の韓流熱が冷めていることに気付いてしまいました。