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気象予報士試験「合格率5%」の実態 それでも大変なのは合格してから

「気象予報士試験に受かったというのは、まだ幼稚園に入った程度のもの。3年間毎日予報を行って小学生、7年続けてもやっと中学卒業くらいの実力と思いなさい」。そう言われた日、私が当日の地上と上空の天気図を描いたところ、「大気の立体構造に矛盾がある。お前は気象予報士を名乗ってはいけない」と笑われたものだ。

『おかえりモネ』の主人公は、気象予報士試験に無事合格したら、その後は西島秀俊演じるスーパー予報士のもとで研鑽を積むのだろうか。試験の合格がゴールではないことを知れば、彼女の成長物語がさらに面白く感じるはずだ。

【プロフィール】
田家康(たんげ・やすし)/気象予報士。日本気象予報士会東京支部長。著書に2021年2月に上梓した『気候で読み解く人物列伝 日本史編』(日本経済新聞出版)、そのほか『気候文明史』(日本経済新聞出版)、『気候で読む日本史』(日経ビジネス人文庫)などがある。

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