毎朝30分。はじめは鉄棒にぶらさがれなかった人が、1か月くらいでできるようになったり、筋肉がついて体が締まってくる。
「がぜんやる気が出て、みんな熱心にやっています(笑い)。いまでは料理好きの人が差し入れをしてくれたり、園芸が得意な人が庭の手入れ法を教えてくれるつきあいになった。同年代の人ばかりで、頼ったり頼られたりがうれしいんです」
ミエ道場の仲間たちは、中尾の舞台にも駆けつける。
「たまにはおしゃれして都会に出るのもいい気分転換になるみたい。きれいにお化粧して舞台で歌う私を見て、また尊敬してもらえるしね。ミエ道場ではいつも私、スッピンだから(笑い)。参加者の1人が『家の近くでこんなに楽しいことがあったなんて!』と、喜んでいました。家に閉じこもりがちの人は、近くの公園でも出かけてみると、いい出会いがあるかもしれませんよ」
ちなみに、次は空手の型を習おうか、と計画中だ。
「DIY(日曜大工)もいいし、まだまだやりたいことが、たくさんあるのよね」
【プロフィール】
中尾ミエ(なかお・みえ)/1946年生まれ。1962年、デビュー曲『可愛いベイビー』が大ヒットし、一躍スターに。豊かな表現力と話術で舞台やバラエティー番組でも活躍中。7月1日より『快決 中尾ミエ!悩みなんて歌って♪吹き飛ばしちゃいなさい』(J:COM)がスタート。
取材・文/佐藤有栄
※女性セブン2021年7月15日号