しかし、そんな吉田氏も挫折を味わうこととなった。次期社長の有力候補と目されていたが、今年1月、新社長に抜擢されたのは4歳年下で今回の表では「ランク外」の石井敬太専務(60)だった。
出世街道をひた走るサリーマンは「健康」にも余念がない。アステラス製薬・安川健司社長(15位)は新薬の開発畑を歩み、2018年から社長を務める。
休日はジムで鍛え、61歳ながら引き締まった身体つき。フルマラソンを「3時間10分台」で走破する本格派ランナーでもある。「健康産業なのに太ったらダメだ」という信条の持ち主で、役員に対して「フルマラソンが走れないと役員は務まらない」と冗談半分で語ったという逸話がある。
※別掲の表は、東京商工リサーチの『2021年3月期決算 上場企業「役員報酬1億円以上開示企業」調査』(6月28日までの開示分)をもとに、上位200人を掲載。年齢と肩書きは本誌調べ(6月28日時点)。退任している場合は、肩書きの前に「元」をつけた。
■協力/東京商工リサーチ
※週刊ポスト2021年7月16・23日号