そうして仕分けた予算は、必ず「その日(またはその週)に必要な分だけ財布に入れて持ち歩く」のが鉄則だ。
「わが家では、使いすぎないように、生活費用の財布には、1週間分の食費と日用品費、万が一のための予備費だけを入れるようにしています。ポケットの多い財布を買って、ポケットごとに費目を分けておくなどの工夫をしてもいい」(横山さん)
「家に置いておくのが怖いから」と、全額を持ち歩くのはもちろんNG。防犯の意味だけでなく、ムダな出費を防ぐためでもある。とはいえ、毎月数十万円の現金を家に置いておく生活を続けるのは、確かにリスクがある。空き巣はもちろん、家に入ってくる業者や知人、時には家族さえ油断ならない場合もある。
「見つかりにくいようにと、仕分けした現金の封筒を家中にバラバラに隠すのはやめてほしい。隠し場所を忘れるリスクがあるだけでなく、下手すると誰かが誤って捨ててしまうかもしれません。封筒はまとめて、定位置を決めておきましょう。そして最低限、鍵がかかるところに保管すべきです」(竹谷さん)
どうしても家の中に現金を置いておくのに抵抗があるなら、必ずしも一度で全額引き出す必要はない。
「1週間分の生活費を、毎週決まった曜日に引き出すようにすれば、もしものときの盗難防止になるほか、使いすぎ対策にもなります」(横山さん)
※女性セブン2021年7月22日号