取得した資格は23に
驚くのは、認知行動療法士、フットリフレクソロジスト、音楽健康指導士、シニア犬介護カウンセラーといった取得資格の数々だ。なぜここまで多くの資格を取ろうと思ったのか。
「認知行動療法に必要なものを学ぶうちに増えてしまいました。たとえばエステは刺激によって脳をリラックスさせ、音楽健康指導士は歌いながら認知症を予防するなど、資格のほとんどは脳にアプローチするためのものです」
最近の3か月で、記憶術インストラクターと婚活アドバイザー、認知症介助士の3つの資格を並行して取り、取得した資格は23になった。
「本当は20を目指していたのですが、数え間違いで3つ多かった(笑い)。でも、記憶術の勉強をしていたら記憶力が向上したし、若いグループのダンスは3回見たらなんとか踊れます。自分もまだ進化できるなあと感じますね」
このスキルを生かし、東日本大震災の被災地で、フットリフレクソロジー(足つぼ)を行ったり、被災犬を預かるなどのボランティア活動も積極的に行っている。
「これまでの人生でいろいろなかたにお世話になってきたので、少しでも社会貢献をしていきたいと思っています。数々の資格も、ボランティアに役立てたいのが第一義なのです」
昨年11月からは、俳優業と並行してYouTuberとしても活動を開始。飾らない素顔が見られると評判だ。活躍の場が広がる中、自分が役に立つものなら何でもやりたいと意欲を見せる。
「役者業が根本にあるのは変わりませんが、いつ死んでも悔いはないという生き方をしたいんです。いまなら、コロナ対応に追われて疲弊される医療従事者のかたへ、合間にできるドライヘッドスパの施術ができればいいですね」
取材・文/佐藤有栄
※女性セブン2021年7月29日・8月5日号