映画館よりも自宅のほうが快適の声も
では、実際に新作映画を劇場ではなく、同時配信で鑑賞したユーザーはどう感じているのだろうか。
30代の男性会社員・Aさんは、マーベル作品の大ファン。マーベル作品が多数配信されているディズニープラスには以前から会員になっていた。そんなAさんは、『ブラック・ウィドウ』を配信で楽しんだという。
「これまでマーベル作品は劇場で少なくとも2回から3回くらい観ていたんですよ。配信であれば3000円ちょっとで何回も観られるし、劇場に何回も行くよりお得だなと思って、今回は配信で観ました。でも、たしかにお得ではあるんですが、やっぱり家のパソコンで観るとあまり迫力がなくて、ちょっと物足りなかったですね。だから結局劇場にも足を運びました」(Aさん)
一方で、劇場で観るより、配信のほうが断然快適だという意見もある。20代の女性会社員・Bさんはこう話す。
「『クルエラ』をディズニープラスで観ましたが、自宅のソファーに寝転びながら公開したばかりの映画を楽しめるのはいいですよね。映画館だと、隣の席のお客さんがお菓子を食べているのが気になったり、周囲のちょっとした話し声にイラついたりもしますが、そういったこともまったくなく、リラックスして観られるのは本当にうれしい。途中でトイレにも行けますしね。もちろんスクリーンで観たほうが臨場感があるというのもわかりますが、私の場合は配信のほうが快適です」(Bさん)
コロナ禍で増加する新作映画の同時配信。はたして今後も普及していくか。