社会保険労務士(社労士)
企業における採用から退職までの雇用にかかわることや、社会保障に関する問題、年金に関する相談など、社労士の業務内容は多岐にわたる。
『おじさんは、地味な資格で稼いでく。』(クロスメディア・パブリッシング)の著者で、社会保険労務士の佐藤敦規さんはこう話す。
「企業の人事部や法務、コンサルタント部門で求人があり、安定した仕事を得ることが可能です。年収は、一般的に500万円前後といわれています。また、最近は社会保険労務士事務所の求人も増えており、一般企業に比べ、収入面で見劣りはするものの、週3回や短時間勤務などの柔軟な働き方ができることもあります」(佐藤さん)
難易度★★★★
受験資格:短期大学、大学、高等専門学校(5年制)を卒業、もしくは専門職大学の前期課程を修了した者。または実務経験あり。
受験時期:年1回、例年8月に実施。
受験費用:1万5000円
合格率:約6~7%
行政書士
街の法律家といわれ、主に官公庁に提出する書類の作成がメインの仕事。「ほかの仕事と兼業で行う人も多い」と、行政書士の資格を持つ2児の母の宮本えりさんは言う。
「一般企業などで働く人もいますが、私はワイン輸入会社で働きながら、行政書士の仕事もしています。最近はSNSで『行政書士としてこんなことができます』と発信し、ご依頼をいただくこともあります。私はまだ駆け出しですが、独立している人の中には、1000万円超の収入を得ている人もいます」
難易度★★★★
受験資格:不問。
受験時期:年1回、例年11月に実施。
受験費用:7000円
合格率:約8~15%
※受験時期と費用は、2021年7月31日現在のもの。詳細は試験実施団体のホームページなどを参考に。
取材・文/廉屋友美乃 イラスト/高山テンキ
※女性セブン2021年8月19・26日号