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【日本株週間見通し】今週の日経平均は堅調に? 企業決算も終盤

日経平均は反発できるか

日経平均は反発できるか

 投資情報会社・フィスコが、株式市場の8月2日~8月6日の動きを振り返りつつ、8月10日~8月13日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は大幅に反発した。週初8月2日は前の週末にかけて突っ込み気味に大きく下げていた反動から買い戻しが入り大幅反発、日経平均は一時27834.60円まで上昇した。しかし、週明けの米株式市場で7月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が予想外に低下し、米10年国債利回りが再び1.2%を割り込むと、景気減速懸念が強まった。これを受けた翌3日の東京市場では売り優勢となり、日経平均は139.19円安の27641.83円と反落。

 その後、4~5日かけては、中国当局による産業規制の動向や新型コロナウイルス新規感染者数の推移などを睨みながら、日経平均は27500円を挟んだ一進一退が続いた。企業決算の発表が本格化するなか、決算を受けた個別株物色が主体で、指数の方向感は出にくかった。

 日経平均の27500円は小節目として意識されやすいほか、同水準割れではバリュエーション面での割安感もあるため押し目買いが入りやすかった一方、200日移動平均線がこの週に位置していた27800~27900円近辺では戻り待ちの売りに押されやすい状況が続いた。

 週末は、新規失業保険申請件数の減少を背景に労働市場の改善期待が強まった米株高を追い風に、日経平均は91.92円高の27820.04円と続伸した。一時は27888.87円まで上昇したが、国内3連休前に7月の米雇用統計を直前に控えていた中でもあったため、200日線が位置する27900円近辺まで上昇した後は上値が重くなった。ただ、製造業を中心に好決算や業績予想の上方修正が相次いでいたことで、好決算銘柄への買いが全体を底上げした。

 主力企業の決算では、業績予想の上方修正に加え大幅な増配を発表した日本郵船<9101>が急伸し、商船三井<9104>や川崎汽船<9107>なども大幅に上昇した。日本郵船などの株価は週間で3割以上も上昇した。そのほか、第1四半期大幅増益で通期予想も引き上げたダイキン<6367>が一気に昨年12月高値を突破し、上場来高値を更新。スプレッド改善などで業績予想を大幅に上方修正し、昨年は無配で今期未定としていた中間配当の実施も決めた日本製鉄<5401>など鉄鋼株も強かった。一方、神戸製鋼所<5406>は鉄鋼事業の調整後経常利益が下方修正されたことがネガティブサプライズとなり週末に急落した。

 今週の日経平均は堅調か。企業決算が終盤に入る。国内は祝日の関係で立会が4営業日と限られるが、それでも企業決算の数は前の週と同水準の1,100社以上となる。外部環境の不透明要素(新型コロナウイルスの感染動向、政権求心力の低下など)がくすぶる限り、海外投資家による本格的な買いは期待できそうになく、指数は引き続き方向感が乏しくなりそうだが、個人投資家を中心に決算を受けた個別株物色は旺盛となりそうだ。これまでは製造業を中心に好決算が多く、第1四半期時点から通期計画を上方修正する企業も相次いでいる。今週は米国での物価関連の指標などには注意が必要だが、好調な企業決算を背景に堅調な展開が期待できそうだ。

 連休明けは7月の米雇用統計の結果を受けた米株市場の動向を吸収することになる。月曜日の東京市場が祝日で休場となるため、雇用統計発表後の2営業日分の米株市場の動向を映すことになる。前回6月分では非農業部門雇用者数が85万人増と大きく伸び、今回も市場予想では87万人増と大幅な回復が期待されている。

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