人生の後半を安定して過ごすためには、長く働くプランを考える必要あるだろう。そのためには、なにか役立つ資格を持っていれば心強い。求人数が多い、女性の働き手が少ないなどの理由で、持っていれば即仕事に結びつく資格も多くある。
「介護の現場は人手不足で常に求人があり、資格があると即戦力として採用されやすくなります」と言うのは、求人サイト『しゅふJOB』を運営する『ビースタイル メディア』代表の小牟田斉美さん。
介護関係の資格は種類が多いが、「特におすすめなのが介護職員初任者研修」と、宅建士、行政書士など15の資格を持つ主婦ライターのまいさんも言う。
「これは介護の入門的な位置付けの資格で、国家資格です。求人の需要は極めて高く、経験を積めば、介護福祉士やケアマネジャーなどへのキャリアアップも見込めます。介護系の会社に就職し、職場の資格取得支援制度を利用すると、受講料が安くなったり、無料で取得できることもあるので、働きながら取得する人も多くいます。介護職は資格がなくてもできる仕事があるので、まずは現場で経験を積んでから資格を取るのもいいと思います」
資格の専門家たちが注目する「介護・医療系」の狙い目の資格5種を紹介しよう。
●介護福祉士
介護が必要な高齢者や障がいのある人に対し、介助や相談に応じてアドバイスをしたり、精神面の支えとなれる資格。ただし、受験資格には福祉系の大学や短大、専門学校を卒業し、実務者研修を受けるなどの条件がある。
●社会福祉士
身体や精神、経済面などにハンディキャップがある人からの相談に対応する。ソーシャルワーカーとして働く際に役立つ資格。取得するには、福祉系の大学や短大、専門学校を卒業後、実務経験を積むのが主な方法。