自分のキャリアップのため、転職のため、独立のため……様々な目的でさまざまな資格を取ろうと考える女性もいるだろう。では、いったいどういった資格が“狙い目”なのだろうか。
「土木業や建設業、電気工事など、一見、男性の職場というイメージのある業種は人手不足である上、女性の働き手が少なく、資格取得後に就活する際も競争相手が少ないので狙い目です。業種にもよりますが、専門的な知識が必要で、年収は400万~500万円前後が相場です」と言うのは、社会保険労務士・佐藤敦規さん。
電気工事士は、建設、鉄道などの電気工事の請負、変電設備の配線から大型機器のメンテナンスまで業務内容は幅広い。
また、工事現場ではクレーンやフォークリフトなどを扱うため、運転資格を持っていると有利だ。
「フォークリフトは配送業の運搬でも利用されるため、汎用性が高く、危険物取扱者の資格も持っているとあらゆる職種でも役立ちます。なかでも、危険物取扱者乙種第4類は受験資格が不問のため女性にも人気です。この資格を持っていると、ガソリンや灯油、重油などの引火性液体が取り扱え、工場やガソリンスタンドなどの販売所などで働くこともできます。事務系の職種が希望でも、化学メーカーなど危険物を扱う会社へ就職するなら、取っておくといいですね」(佐藤さん)
資格の専門家たちが注目する「男性の仕事だというイメージがあるものの、女性にもオススメな資格」4選を紹介しよう。
●危険物取扱者乙種第4類
危険物取扱者乙種は、取り扱える危険物により、第1~6類に分かれている。その中の第4類に合格すると、ガソリンや重油などの引火性液体の取り扱いが認められる。受験資格は不問。試験は5肢択一のマークシート方式で、危険物に関する法令や取り扱い方法などが問われる。
●ボイラー技士
特級、一級、二級があり、二級以上でおおよそのボイラーの管理が担える。取得のためには筆記試験合格のほか、登録ボイラー実技講習機関が行うボイラー実施講習(20時間)を修了するなどの条件がある。